防犯カメラには、形状や配線方法、機能などによってさまざまな種類があります。
この記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめてみました。
以下についてご説明していきますね!
- 防犯カメラの種類一覧
- 防犯カメラの形状による種類
- 防犯カメラの配線方法による種類
- 防犯カメラの機能による種類
理想の防犯カメラを一緒に探していきましょう!
防犯カメラの種類一覧
防犯カメラの形状には、主にドーム型・ボックス型・バレット型の3タイプがあります。
また、配線による種類や機能による種類の違いがありますので、みていきましょう。
防犯カメラの形状による種類
ドーム型
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- 丸型でドーム状になっている形状のカメラです。
- カメラ本体が目立たないため、風景に馴染ませたい店舗やマンションなどで利用されます。
- カメラのレンズを見ても撮影している方向がわかりにくく、仮にカメラに映らないように行動しようとしてもカメラの死角を見つけにくいです。
- 屋外・屋内ともに活用されています。
- 衝撃に強いタイプのものもあります。
ボックス型
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- 箱型や長方形の形状のカメラです。
- 単体では雨風や粉塵に弱いため、屋外で使用する際はハウジング(屋根付きのケースのようなもの)に収納します。
- カメラとしての存在感があり、犯罪抑止効果があります。
- 広角撮影やズーム機能で撮影範囲を設定できます。
- 撮影方向は一方向のため、広範囲を撮影するには複数台の設置で撮影範囲を広げる必要があります。
バレット型
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- 筒状や円柱の形状のカメラです。
- ハウジングがなくても防塵・防水に優れたものが多く、屋外でも問題なく使用できます。
- カメラとしての存在感があり、犯罪抑止効果があります。
- 広角撮影やズーム機能で撮影範囲を設定できます。
防犯カメラの配線方法による種類
防犯カメラの配線方法には、大きく『アナログ防犯カメラ』と『デジタル防犯カメラ(ネットワークカメラ)』に分けられます。
アナログ防犯カメラ
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- 同軸ケーブルというものでモニターや録画機器を直接つないで映像データを伝送します。
- 価格が安く、既存の配線をそのまま使用できることもあるため工事費用が抑えられます。
- 画質はデジタル防犯カメラに劣ることが多いですが、アナログハイビジョンカメラという高画質対応の機種もあります。配線が煩雑になりやすく、設置場所が複数の離れた建物や敷地になると工事が難しくなります。
- 遠隔監視はネットワーク対応の録画機器を通せば可能です 。
デジタル防犯カメラ(ネットワークカメラ)
- LANケーブルを使い、ネットワーク経由で映像データを伝送するシステムです。
- 画質が高く、4Kや8Kの高解像度にも対応できます。光量が少ない場所や逆光でも鮮明に見える機種もあります。
- 拡張性が高く、撮影した映像をAIで解析したり、カメラに直接ライブストリーミングソフトをインストールしたりと、できることが多岐にわたります。
- 録画装置なしでも遠隔監視が可能で、撮影範囲も広い機種があります。
- 価格が高く、工事費用もかかります 。
防犯カメラの機能による種類
防犯カメラには、さまざまな機能が搭載されています。ここでは、代表的な11種類の機能を紹介します。
逆光対応・WDR
逆光対応やWDR(ワイドダイナミックレンジ)といった機能があります。
逆光状態で撮影しても白飛びして大事な部分が見えなかったり、ぼやけてしまったりすることを防げるでしょう。
ワイドダイナミックレンジ機能とは、映像の中で明暗差が大きくても対応可能な機能です。
録画映像の明るさの調整や補正がされ、被写体を鮮明に撮影できます。
全方位カメラ
全方位カメラとは、1台で360度撮影できる機能を持つカメラのことです。
ドーム型のカメラが搭載しています。
撮影できる死角がほぼないため、設置台数が少なくても問題なく映像を記録できるのが特徴です。
アナログ防犯カメラ
画質はデジタル防犯カメラに劣ることが多いですが、アナログハイビジョンカメラという高画質対応の機種もあります。
配線が煩雑になりやすく、設置場所が複数の離れた建物や敷地になると工事が難しくなります。
遠隔監視はネットワーク対応の録画機器を通せば可能です 。
デジタル防犯カメラ(ネットワークカメラ)
LANケーブルを使い、ネットワーク経由で映像データを伝送するシステムです。
画質が高く、4Kや8Kの高解像度にも対応できます。
光量が少ない場所や逆光でも鮮明に見える機種もあります。
拡張性が高く、撮影した映像をAIで解析したり、カメラに直接ライブストリーミングソフトをインストールしたりと、できることが多岐にわたるのが特徴です。
録画装置なしでも遠隔監視が可能で、撮影範囲も広い機種があるのですが、価格が高く工事費用もかかるでしょう 。
音声録音
音声録音機能があれば、映像だけでなく現場の悲鳴や異常な音を記録することができます。
音声をレコーダーで録音するものや、カメラにマイクを内蔵しているものも。
スピーカーが内蔵されているものはその場で再生して確認することも可能です。
音声録音機能は法律的に問題ないかどうかは、録音する場所や目的によって異なります。
ライバシーの侵害や盗聴の恐れがある場合は、事前に許可を得る必要があるといえるでしょう。
防塵・防水規格(IP規格)
防塵・防水機能のあるカメラであれば、雨や風にも強く耐久性が高いため屋外でも安心して設置・運用ができます。
IP規格という国際電気標準化会議や日本工学規格で採用されている規格があり、IP00からIP68までが存在しているのです。
1の位が防水、10の位が防塵の指標で、屋外用カメラはIP66以上が望ましいとされています 。
赤外線照明付きデイナイト型
赤外線照明付きデイナイト機能は、日中はカラーで撮影し、照度が基準を下回った夜は白黒のナイトモードで撮影できます。
一台あれば日中・夜間でも対応可能です。
赤外線では、暗闇でも白黒の映像を高画質で撮影可能なので、夜間の画質が悪く映像がうまく確認できないという問題を回避できます 。
人感センサー・動体検知
人感センサー機能とは、赤外線や超音波を利用して温度により人を検知できる機能です。
自宅・駐車場・オフィスなどで人が近づくと、電灯が自動で点灯する仕組み。
人感センサーは人や動物などを赤外線で検知しますが、動体検知はフレーム(映像を構成する静止画)の間で変化があった場合に動きのあるものとして検知をします。
それぞれの機能で、人や動きを検知するまでは録画がされず、検知してから数秒後に録画を開始する防犯カメラも。
常に録画されるわけではないためデータ容量の削減になるでしょう。
遠隔でリアルタイムで確認するには、防犯カメラがインターネットに接続されている必要があります。
『人感センサー』と『動体検知』の違いは?
カメラの仕様や設定によって異なりますが、一般的には人感センサーは赤外線を発して反射したものを検知するため、暗闇でも反応しますが、動体検知は映像の変化を検知するため、明るさに影響されやすいです。また、人感センサーは人や動物など温度のあるものに反応しますが、動体検知は風で揺れる木の葉などにも反応する可能性があるのです。
光学ズーム
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- 光学ズームは、カメラの焦点距離を変化させて被写体を拡大させるズームです。
- 光学ズームでは、映像を拡大しても画素数が低下せず鮮明な映像を確認することが可能です。
- かつての防犯カメラによくあるイメージの、録画映像で気になる部分を拡大しても画像が荒く役に立たないなどの問題を回避できます。
オートフォーカス
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- オートフォーカス機能とは、録画時に被写体にピントを自動で合わせる機能です。
- 事前に想定される利用シーンに応じて設定しておけば、動きのあるものに対しての自動操作や常に止まっているものが複数ある場合のピントの切り替えなどが行えます。
顔認証
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- 顔認証機能は、撮影・録画映像の中で、事前に登録された顔を識別する機能です。
- オフィスでの来客や出社などで主に利用されるシステムです。
- 防犯カメラにおいては、別で撮影した映像をもとに顔認識の設定をしておけば、その後カメラに写った時に自動で認識されます。
- 自動で人を識別できるためユーザー側での操作が必要ない点や、その後の映像の活用がしやすい点がメリットです。
防犯カメラの種類を紹介
- ドーム型
- ボックス型
- バレット型
- 逆光対応・WDR
- 全方位カメラ
- 防塵・防水規格(IP規格)
- 赤外線照明付きデイナイト型
- 人感センサー・動体検知
- オートフォーカス
防犯カメラの配線方法には、大きく『アナログ防犯カメラ』と『デジタル防犯カメラ(ネットワークカメラ)』に分けられます。
有線方式とWi-Fiを利用したワイヤレス方式の2種類が存在します。
防犯カメラの種類/機器
防犯カメラの機器には、以下のようなものがあります。
カメラ本体
- 防犯カメラの中核となる部分で、映像を撮影する機能を持ちます。
- カメラ本体には、形状や配線方法、機能などによってさまざまな種類があります。
- カメラ本体の選び方は、設置場所や目的、予算などに応じて決める必要があります。
レンズ
- カメラ本体に取り付けられる部分で、映像の画角や画質を決める機能を持ちます。
- レンズには、固定焦点レンズや可変焦点レンズ、ズームレンズなどがあります。
- レンズの選び方は、撮影したい範囲や距離、明るさなどに応じて決める必要があります。
モニター
- カメラ本体から送られた映像を表示する機能を持ちます。
- モニターには、液晶モニターやCRTモニターなどがあります。
- モニターの選び方は、画面サイズや解像度、色彩表現などに応じて決める必要があります。
録画装置
- カメラ本体から送られた映像を記録する機能を持ちます。
- 録画装置には、DVR(デジタルビデオレコーダー)やNVR(ネットワークビデオレコーダー)などがあります。
- 録画装置の選び方は、記録容量や記録方式、録画時間などに応じて決める必要があります。
- DVR(デジタルビデオレコーダー)は、アナログ防犯カメラと同軸ケーブルで接続される録画装置です。映像データをデジタル化して記録します。
- NVR(ネットワークビデオレコーダー)は、デジタル防犯カメラ(ネットワークカメラ)とLANケーブルで接続される録画装置です。映像データをネットワーク経由で受信して記録します。
- DVRとNVRの違いは、接続方法や画質、拡張性などにあります。DVRは価格が安く、既存の配線を利用できることもありますが、画質はNVRに劣ります。NVRは画質が高く、機能も豊富ですが、価格が高く、工事費用もかかります。
電源装置
- カメラ本体や録画装置などに電源を供給する機能を持ちます。
- 電源装置には、ACアダプターやPoEスイッチなどがあります。
- ACアダプターは、コンセントから電源を取り、カメラ本体に直接接続します。カメラ本体ごとに必要です。
- PoEスイッチは、LANケーブルを通して電源とデータを同時に送ることができる装置です。複数のカメラ本体に一つで対応できます。
その他の機器
- 防犯カメラの機器には、上記のもの以外にも以下のようなものがあります。
- マイクやスピーカー:音声録音や再生をするための機器です。カメラ本体に内蔵されているものや別途取り付けるものがあります。
- ハウジングやブラケット:カメラ本体を保護したり固定したりするための機器です。ハウジングは雨風や粉塵からカメラ本体を守るケースのようなもので、ブラケットは壁や天井などにカメラ本体を取り付ける金具のようなものです。
- マウスやキーボード:録画装置やモニターを操作するための機器です。録画装置に直接接続するものや無線で接続するものがあります。
防犯カメラの種類/機能は?
防犯カメラには、動体検知機能やプリレコード機能のようにコストの削減を考えたものや、双方向音声機能のように防犯だけでなく見守りの目的で使用できる機能のものもあります。
また、防犯カメラには、以下のような便利機能があるので詳細をみていきましょう。
- 逆光対応・WDR
- 全方位カメラ
- 防塵・防水規格(IP規格)
- 赤外線照明付きデイナイト型
- 人感センサー・動体検知
- オートフォーカス
逆光対応・WDR
逆光対応・WDRとは、逆光環境下での映像の白飛びや黒つぶれを抑える機能です。
逆光による影響を受けにくく、暗い場所でも明るく撮影できます。
『WDR』はWide Dynamic Rangeの略で、広いダイナミックレンジを持つことを意味しているのです。
カメラが撮影する画像の明るさを自動的に調整することで、暗い場所と明るい場所の差異を補正し、より鮮明な映像を提供します。
例えば、太陽光が強く差し込む場所や、夜間に車のヘッドライトが直接カメラに向かっている場合などに有効です。
全方位カメラ
360度全方向を撮影できるカメラです。
複数のカメラを設置する必要がなく、1台で広範囲をカバーできます。
また、全方位カメラの種類は以下の通りです。
- 魚眼レンズタイプ:魚眼レンズを使用して、広い範囲を撮影するタイプです。画像が歪んでしまうため、補正機能が必要です。
- パノラマタイプ:複数のカメラを組み合わせて、360度全方向を撮影するタイプです。複数の画像を合成して1枚の画像にするため、高度な処理能力が必要です。
- ドームタイプ:球体型のカメラで、上下左右どの方向からでも撮影できるタイプです。設置場所によっては、目立たずに設置できるため、防犯効果が高いとされています。
防塵・防水規格(IP規格)
防塵・防水規格(IP規格)とは、IEC(国際電気標準化会議)によって定められた、電気製品の防水・防塵性能を表す規格です。
IP規格は、防塵・防水性能を表すもので、数字が大きいほど高い性能を持ちます。
例えば、IP67は完全に防塵し、30分間水深1mまでの浸水に耐えられることを示しているのです。
IPコードは、IPの後に数字が続き、1桁目が防塵性能、2桁目が防水性能を表します。
赤外線照明付きデイナイト型
赤外線照明付きデイナイト型とは、昼間はカラーで撮影し、照度が基準を下回った夜は白黒のナイトモードで撮影できる防犯カメラのことです。
つまり、暗い場所でも明るく撮影できます。
赤外線LEDが内蔵されており、暗闇でも被写体を明るく照らすことができるのです。
暗い場所での明るい撮影を可能にするために、カメラレンズ上に赤外線フィルタが自動で装着され、赤外線がカメラに入射することで、暗い場所でも明るい映像を撮影することができます。
人感センサー・動体検知
人や物体の動きを感知して、自動的に録画を開始する機能です。
不審者が侵入した際にすばやく対応することができます。
オートフォーカス:被写体に合わせて自動的にピント調整する機能です。
手動でピント調整する手間が省けます。
防犯カメラの種類まとめ
防犯カメラには、以下のような種類があります。
- アナログ防犯カメラ(CCTVカメラ)
- デジタル防犯カメラ(IPカメラ/ネットワークカメラ/ウェブカメラ)
- ボックス型カメラ(筒型カメラ)
- ドーム型カメラ
- PTZカメラ(パン・チルト・ズームカメラ)
それぞれの特徴やメリットは異なりますが、防犯目的であれば、昼夜問わず高画質で撮影できることが重要です。
また、設置場所によっても適した種類が異なるため、専門家に相談することをおすすめします。
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